春風流の殺陣

殺陣とは、歌舞伎から生まれ、その様式美を持った写実的でとても格好いいものです。
しかしながら実際に自分でしようとするとこれがなかなか上手くいきません。
そこで、当春風流古流演劇剣術道場では、その迫力ある格好いい殺陣に、面白いを加えた『面白格好いい』殺陣を御指南致します。

さて、殺陣は武道とは違いますが、技や精神面などは武道とほぼ同じです。
人をたおす事を目的にしている武道に対し、殺陣は、人に魅せる事を目的にしています。そこに大きな違いがあります。
また、殺陣の本質は、『殺し合い』です。

その昔、刀剣での戦いが主流だった時代に起こっていたであろう『殺し合い』を演劇に取り入れたものです。が、本当に殺し合いをする訳にはいかないので、人を斬らずに、あたかも斬った様に見せる技法が生まれました。それが殺陣です。
言ってみれば、武道の約束組み手と同じです。

使う道具は竹光 ( 樫の木製 ) と呼ばれる演劇用の刀ですが、その形状は日本刀と同じです。
殺傷力は低いとはいえ当たれば痛いし、骨にヒビくらいは入ります。目や顔に当たれば失明や大怪我につながります。

くれぐれも殺陣をする時はこれだけは忘れないで下さい。『安全第一』。怪我をしない、させない。これが一番大事です。
『殺し合い』をするのに『怪我をしないように』というのは矛盾していますが、これが演劇剣術だとご理解下さい。
その為の技術を御指南致します。

技術をしっかり学んで安全に、面白格好いい殺陣をお楽しみ下さい。

春風流古流演劇剣術道場　代表･師範　春風 仁志狼